「イベントってどうやって始まってるの?」
まさか裏にプロデューサー集団とか、超有能な企業チームが控えてると思ってるんじゃないだろうな?甘い。バニラアイスに味噌を乗せるくらい甘い。
実際は、どんなデカいイベントも最初は「一人のバカ」が「やりてぇ!」と叫ぶところから始まる。あの伝説のコミックマーケットも、最初は700人規模・予算ゼロ・フライヤー手書き・郵送スタート。そう、イベントの始まりは“妄想とノリ”の合わせ技一本なのだ。
この記事では、「イベントの発案って誰がするの?」「そもそも何から始めるの?」「金は?仲間は?」といった初心者の疑問を、実例とぶっちゃけ話全開で解き明かしていくぞ。
イベントってどうやってできてんの?~裏側大公開~
- 第一章:誰が最初に「やろうぜ」って言い出すの?〜イベントの始まりはいつも一人のバカから〜
- 第二章:仲間はどう集める?企画者、仲介業者、プロモーターって何者?〜登場人物図鑑〜
- 第三章:「共同開催」って何?儲けはどう分ける?責任は?〜友情か、金か、それが問題だ〜
- 第四章:バルサが来るまでのウラ話全部乗せ!〜誰が何をやったのか完全図解〜
第一章:誰が最初に「やろうぜ」って言い出すの?
「イベントってどうやって始まるの?」と聞かれたら、答えはこうだ。
「だいたいノリと勢い、そして一人のバカの妄想からである」
そう、歴史ある夏フェスも、アニメの祭典も、同人即売会も、ぜんぶ最初は「こういうのやりてぇ!」という、無邪気な欲望からスタートしている。今回はその始まりの部分、“誰が言い出して、どうやって現実になっていくか”を、笑いと金額とリアル企業名を交えて、帝王級に解説してやる。
■ きっかけは「推し活」でも「承認欲求」でも「趣味の爆発」でもいい
まずは事例から見てみよう。
◯「VTuberイベントをやりたい!」編
たとえば、君がとある人気VTuber(例:ホロライブ所属タレント)のファンだとしよう。「生でファン同士盛り上がれるリアルイベントが欲しい!」ってなった瞬間、君の中でイベントの火種が生まれる。
でも、推しのために500人規模のイベントをやろうと思ったら、必要なのはこれだ:
- 会場代(例:秋葉原UDXシアター使用料):約50万円〜
- 音響・照明・ステージ設営:30万円〜
- タレントの出演料(V本人 or 代理):10万〜100万円(人気度で激変)
- チラシ・グッズ・物販準備:20万円
- 運営スタッフ人件費(アルバイト含む):15万円
- 雑費(保険・警備など):10万円
合計:約125万〜250万円。
素人がノリで出せる額じゃねえ。だが、夢はここから始まる。
■ イベント発案者=「企画者」だ!
君が「やりたい!」と叫んだ時点で、君は**企画者(プランナー)**である。すべての出発点。
実在の例:
- 『アニメジャパン』:一般社団法人アニメジャパンが主催。発足時の中心企業はアニプレックス、KADOKAWA、東映アニメーションなど。
- 初年度開催費用:約3億円以上(関係者談)
- 来場者数:13万人以上。
- 『コミックマーケット』:有志による非営利イベントとして発足。1975年スタート、最初は約600〜700人の参加者、予算はほぼゼロ。いまや1日20万人規模の怪物イベント。▼なぜ予算ゼロで開催できたのか?
- 開催場所は、公民館や貸し会議室などの安価な施設(当時の会場:虎ノ門の日本消防会館、使用料も格安)参加者はすべて「自主制作サークル」=出展者も観客も“持ち込み型”
- 「持ち込み型」とは:自分の作品(漫画、イラスト、小説など)を自分で印刷・製本して、自分の机で売る形式。販売も展示もすべて参加者自身がやる、究極のDIY。
- 開催場所は、公民館や貸し会議室などの安価な施設(当時の会場:虎ノ門の日本消防会館、使用料も格安)参加者はすべて「自主制作サークル」=出展者も観客も“持ち込み型”
- 観客(お客さん)も…
- コスプレ衣装を持ち込む(しかもめっちゃガチ)
- 名刺や「推し作家さんに渡す差し入れ」などを用意してくる
- 「自分も一部の参加者」として、イベントに“自分のコンテンツ”を持ち込む感覚!
- スタッフはすべて有志ボランティア 印刷物(カタログなど)は自費印刷&手売り宣伝も口コミと郵送フライヤー
- 「郵送フライヤー」とは:当時の参加者名簿に手作業で宛名を書いて、切手を貼り、案内チラシ(フライヤー)を郵送していた。SNSもなければメールもない時代の、アナログな情熱戦。
- スタッフはすべて有志ボランティア 印刷物(カタログなど)は自費印刷&手売り宣伝も口コミと郵送フライヤー
帝王的補足:
重要なのは、「最初からプロじゃなくていい」ってこと。むしろ最初は妄想力のある変人のほうが強い。
「ビジネスになるかどうか」なんて後回しでいい。大事なのは“やる理由”。
- 「このバンドをもっと広めたい」
- 「地元の若者に音楽フェスを提供したい」
- 「趣味のラジコン大会を開いて仲間を増やしたい」
全部、立派な発案理由だ。だが、そこから「現実」に落とすために必要なのが、次のステップである。
■ 「会場押さえ」から地獄が始まる
妄想は楽しい。だが、現実はえげつない。最初にぶち当たるのは「会場どうすんだ問題」だ。
具体例:都内イベントスペースの価格(1日レンタル)
- 渋谷ヒカリエホール:ホールAで約200万〜300万円、ホールBでも約80万〜150万円
- ベルサール秋葉原:施設形態によるが、おおむね110万〜190万円前後
- 代々木第二体育館:イベント内容次第で約100万〜160万円から、それ以上になる可能性も
さらにキャンセル料、保険、音響オプション…「金取れるところ全部取りにくる」レベルで金が飛ぶ。下手すりゃ破産の入り口だ。
■ 仲間を探せ!でも「責任」はお前が取るんだぞ?
この段階で企画者は悟る。「一人じゃ無理だ……」と。ここでようやく共犯者――いや、仲間を集め始める。
- 映像担当:YouTube投稿で有名な映像班の友人
- 音響:クラブイベントの経験があるDJ仲間
- スタッフ:ボランティアで手伝ってくれる高校の後輩
これらをかき集めて、ようやく「イベントらしきもの」になっていく。
でも忘れるな。**契約書に名前書くのは、お前(企画者)**だ。仲間を巻き込む責任感、ここで試される。
■ クラファン or 協賛を取り付けろ!
予算が足りなければ、いよいよ金の魔術が始まる。
- クラウドファンディング(CAMPFIRE、Makuakeなど)
- リターン設計(グッズ、優先入場券、限定動画)
- 目標金額の目安:50万〜200万円
- 企業協賛を狙う(無謀)
- 例:eスポーツイベントでゲーミングチェア企業「AKRacing」に打診
- 企業にメリットが見えなければ100%断られる
でも、うまく説得できれば現金+機材+宣伝協力までしてくれる。夢はある。
■ 図解:イベントの始まりと予算地獄
【発案】
↓
「やりたい!」と叫ぶ(君)
↓
【会場探し】
↓
100万単位の地獄が始まる
↓
【仲間集め】
↓
友人の友情で命を繋ぐ
↓
【資金集め】
↓
クラファン/協賛に土下座
↓
【やっと形になる】

■ 最後に:君も、発案者になれる
「イベントってプロの仕業でしょ?」って思ってた奴、目を覚ませ。
プロだって最初は素人だった。むしろバカみたいな熱量で「こんなんやりてぇぇ!!!」と叫べる奴だけが、本当に面白いイベントを作れるんだ。
君も、世界をちょっとだけ動かせる変人になれ。
【第二章:仲間はどう集める?企画者、仲介業者、プロモーターって何者?〜登場人物図鑑〜】
イベントをやると決めたその瞬間、君の頭上にこう書かれたフラグが立つ。
「お前一人じゃムリ」
そう、企画を形にするには必ず“仲間”が必要だ。そしてその仲間には、ざっくり3種類いる。企画者(お前)、仲介業者(調整屋)、プロモーター(宣伝屋)だ……と、言いたいところだが、実はもっといる。舞台を支える裏方には、知られざる多様な役割があるのだ。
今回はこの登場人物たちがどんな役割で、どう絡んで、どうやって出会うのか、具体的な企業名や金の流れも含めてガチで解説していく。
■ 登場人物その1:企画者=妄想の発火点
まずは君だ。妄想の発端、炎上の中心。イベントのアイデアを出し、「俺がやる」と言い張った瞬間、君は**企画者(主催)**になる。
◯やることリスト:
- イベントのテーマ・コンセプト決定
- 出演者の選定と交渉(※後述)
- 予算管理
- 会場予約
- 進行表・台本作成
- 全スタッフとの連携、最終意思決定
責任?ぜんぶ君だ。失敗しても「やったやつの責任」。成功しても「陰で支えた皆のおかげ」。
◯実例:自主開催ライブイベント
インディーズバンドの主催者が、自腹でZepp DiverCityを借りたケース。
- 会場代:約120万円(週末1日)
- 出演者交渉、リハーサル段取り、フライヤー作成も主催者が対応
- 結果:チケット収益でギリ黒字
教訓:夢を語るなら、請求書を受け取る覚悟も持て。
■ 登場人物その2:仲介業者=現場を回すプロフェッショナル
イベントって、ただ集まってしゃべってるだけじゃない。照明、音響、映像、ステージ演出、受付、警備、トラブル対応…あらゆる裏側を牛耳ってるのが仲介業者、つまり制作会社やイベント運営会社だ。
◯やってくれること:
- 会場との交渉・契約代行
- 技術スタッフの手配(照明、音響、映像)
- 舞台進行・導線設計
- タイムスケジュール作成
- 運営スタッフ(受付、誘導、警備など)手配
- リハーサルの管理、当日のトラブル対応
◯具体例:
- 株式会社シミズオクト:紅白歌合戦や東京ゲームショウなど超大規模案件多数。
- 株式会社ラセンス:音楽フェス、アイドルライブ、配信ライブなどを手がける。
- 株式会社グリーンステージ:展示会・販促イベントが得意。
- 株式会社ネイキッド:プロジェクションマッピングなど視覚演出に強い。
◯費用感(目安):
- 小規模ライブ(〜200人):30万〜100万円
- 中規模フェス(〜1000人):100万〜500万円
- 大規模イベント(1万人超):1000万円〜数億円規模も
補足: 一部業務のみ発注(音響だけ、設営だけなど)も可能。
◯裏話:
小規模イベントでは、現場経験のあるフリーランス1人を「なんでも屋」として雇うケースも多い。器用な人材は最強だ。
■ 登場人物その3:プロモーター=世に知らせる拡声器
「こんな神イベントやるんだよ!!」と叫んでも、誰も聞いてなきゃ意味ない。プロモーターとは、まさにその“声を広げるプロ”。宣伝・集客・ブランディングすべてを担う。
◯プロモーターの主な仕事:
- イベントのSNSアカウント運用(X、Instagram、TikTokなど)
- 広告出稿(Google、YouTube、Twitter広告等)
- インフルエンサー施策(案件投稿依頼など)
- プレスリリース作成・配信
- グッズやポスターのデザイン監修
- メディア対応(取材誘導、ニュース掲載交渉)
◯実在例:
- 株式会社Candee:動画・SNSマーケティングに強い。テレビ朝日系の案件多数。
- 株式会社レコチョク:音楽イベントやライブ配信の宣伝支援。
- KAI-YOU inc.(カイユウ):ネットカルチャー系イベントに特化。
- 株式会社アドウェイズ:デジタル広告代理業大手。アプリやSNSプロモにも強い。
◯費用感:
- SNS運用代行:月10万〜30万円
- 広告予算:最低5万円〜数百万円(ガチ勝負)
- プレスリリース配信:3万〜5万円/1媒体
注意点: 宣伝屋は「人を呼ぶ」が仕事。「人を満足させる」のは企画者の責任。誤魔化すと燃えるぞ。
■ 実は他にもいる!イベントを支える縁の下の力持ちたち
◯ステージマネージャー(舞台監督)
- 演出家と連携し、照明・音響・演者のタイミングを指揮
- 株式会社シグマコミュニケーションズなどが専門派遣
◯デザイナー
- ロゴ、キービジュアル、フライヤー、チケット、Tシャツなどのデザイン全般を担う
- 株式会社LIG、株式会社エイチツーオーなどがイベント向けデザインに定評あり
◯PA(音響技術者)・照明技師・映像オペレーター
- 現場のリアルな音・光・映像をつかさどるスペシャリストたち
- ヒビノ株式会社(PA大手)、株式会社ライトアップ(照明)、タケナカ(映像)など
◯物販・受付スタッフ
- グッズ販売、来場者対応、アンケート回収など、地味だけど超重要
- 株式会社サンレディースやイベント21などが派遣対応
つまり、イベントは「超多人数プロジェクト」なのだ。
■ 出演者の選定・交渉は誰がやるの?
基本的には**企画者(主催者)**が行う。特にインディー系や自主開催イベントでは:
- 出たいアーティスト/出演者に直接DM
- 所属事務所やマネージャーへメールで交渉
- 出演料や条件の交渉、契約書の作成
中規模以上の案件では、ブッキングマネージャーを間に立てることもある(仲介手数料が発生)。
◯ブッキングマネージャーとは?
- 出演者のキャスティングを専門に行う中間業者
- 複数の出演者と信頼関係を持ち、スケジュール調整・ギャラ交渉まで一手に引き受ける
- 特に大規模フェスや芸能人を含む案件では重宝される
- 所属:フリーランス/プロダクション会社内/芸能事務所の一部門など
■ どこで出会うの?どうやって頼むの?
基本はこの3つ:
- 知人・紹介(いちばん多い)
- SNS・ポートフォリオサイト(Twitter、ココナラ、Wantedlyなど)
- イベント業界専門のマッチングサービス(EVENTHub、スペなび等)
契約前チェックリスト:
- 過去の実績とポートフォリオ
- 見積書とスケジュール表
- 業務内容の明文化(契約書)
■ 図解:イベント実行メンバーの関係図
【企画者(主催)】
│
├──→【仲介業者(制作・運営)】
│ ├──→ ステージ技術者(照明/音響/映像)
│ └──→ 運営スタッフ(警備/受付/誘導)
│
├──→【プロモーター(宣伝)】
│ └──→ SNS/広告/メディア/デザイン
│
├──→【出演者】
│ └──→ 事務所・ブッキングマネージャー経由
│
└──→【その他専門職】(デザイナー/舞台監督/物販 etc.)

■ 締めの一言:イベントは「人の力」で動く
仲間は“駒”じゃない。“運命共同体”だ。企画者が「船長」なら、仲介業者は「操縦士」、プロモーターは「拡声器」、技術スタッフは「エンジン」だ。
どれが欠けても、イベントという船は前に進まないし、沈む。
金で雇うのは簡単。でも、心で動く仲間に出会えたとき、君のイベントは“作品”になる。
【第三章:共同開催って何?儲けは?責任は?〜夢とリスクを分け合う同盟契約〜】
イベントをやるって言っても、最初は1人で「やりたい!」って叫ぶところから始まる。でもな、こう思ったことあるだろ?
「こんなん1人で全部やるのムリゲーじゃね?」
そう、その通り。だからこそ出てくるのが「共同開催」という選択肢だ。
この章では、共同開催って実際どういうことなのか?誰が“仲間”で誰が“外注さん”なのか?それぞれの役割と責任、儲けの配分まで、例え話も使いながら説明する。
■ 共同開催ってつまり、仲間で“一緒に企画する”こと
まず大前提。「共同開催」とは、複数の企画者でイベントを一緒に作り上げること。
言い換えれば、**「責任も、アイデアも、お金も、リスクも、夢もシェアする仲間たち」**ってこと。
◯たとえ話:文化祭の出し物で考えてみよう
- 君がクラスで「お化け屋敷やろうぜ!」と提案したとする。
- でも設営も買い出しも全部1人じゃ無理。そこで「一緒に考えて、一緒にやろう」と言ってくれた友達が“共同開催者”。
- 反対に「お化けメイクやってあげるよ、でもバイト代ちょうだい」って友達は“外注”だ。
■ 実際のイベントでの共同開催の例
- アイドルグループ×映像制作会社:アイドルがイベントのテーマを考え、映像会社が演出を設計。両方で会場費を出して利益も半分こ。
- 地元商店街×学生団体:商店街が場所と費用を出し、学生が集客と企画を担当。
- 漫画家×アパレルブランド:イベント用にコラボグッズを作って共同開催。ブランドが会場、漫画家が集客とファン対応を担当。
どのパターンも、企画・お金・名義・責任をガチでシェアしてるからこそ“共同”と呼べるんだ。
■ 外注の人たちは共同開催者じゃない!
イベントにはたくさんの人が関わるけど、全部の人が「共同開催者」ってわけじゃない。
◯共同開催者との違いをわかりやすく!
役割 | 内容 | 責任 | 儲け |
---|---|---|---|
共同開催者(企画者) | 一緒に考える・金出す・名前出す・責任取る | ある | 分け合う |
仲介業者 | 会場手配や機材スタッフを用意する | ない | もらうだけ(報酬) |
プロモーター | 広告・SNS・宣伝を担当 | ない | もらうだけ(報酬) |
PA・照明・カメラマン | 技術スタッフとして当日現場を動かす | ない | もらうだけ(報酬) |
つまり、共同開催者ってのは“もう一人の企画者”みたいなもん。
外注スタッフやプロはもちろん大事だけど、「イベントの意思決定に口を出す権利と、責任を持ってる人」が共同開催者だ。
■ チケットとグッズは誰のシゴト?
◯チケット作成・販売:基本は企画側の仕事
- 企画者または共同開催者がチケットの価格・販売数・販売開始日を決める。
- 実際の販売は「Peatix」「Livepocket」「チケットぴあ」などの外部サービスを使う。
- チケット用デザイン(QRコード付きなど)はデザイナーに外注することが多い。
◯売上はどうなる?
- チケット売上は基本的に共同開催者の収益となり、契約に従って分配される。
- グッズ販売も同様。原価を引いた「純利益」を折半するのが一般的。
◯グッズ製作は外注?
- 99%外注!オリジナルTシャツ、アクリルスタンド、缶バッジなどは「オリジナルプリント.jp」や「グッズラボ」「マイシュミ」などの印刷会社に発注する。
- 企画・デザインは主催者が行い、制作・発送は業者が担当。
■ 契約は絶対!友情より契約書
共同開催をノリでやると、後でモメる。だから契約書はマジで必須。
◯決めておくべきポイント5つ
- 何を誰がやる?(役割分担)
- お金は誰がいくら出す?(費用負担)
- 儲けはどう分ける?(利益配分)
- 赤字出たら誰がどれくらい払う?(責任)
- 名義はどうする?(イベント名、SNSアカウントなど)

■ 儲けと赤字、分け方次第で地獄にも天国にも
◯儲けのパターン
- 50/50で半分こ(基本)
- 出資額に応じて比率(例:君が10万、相手が20万なら 1:2)
- 固定ギャラ+歩合(アーティストによくある)
◯赤字補填も必ずルール化!
- 全員で等分?
- 出資額に応じて?
- トラブル起こした人が負担?
ルールを決めないと、「え、私こんなに払うの?」「あいつだけ儲けてズルくない?」ってなる。友情崩壊の原因No.1、それが“金の話を曖昧にすること”だ。
■ 名義ってなにが大事なの?
名義ってのは、簡単に言えば「このイベント、誰の名前でやってるの?」ってこと。
- 名前が出てれば信用もつくし、責任もついてくる。
- 名義を共有するってことは、そのイベントの“顔”を一緒にやるってこと。
◯主催名義のタイプ
- A主催、B共催(Aに責任多め)
- A&B共催(完全対等)
- 実行委員会名義(中立にするテクニック)
◯実行委員会名義とは?
たとえば、A大学の学生団体とB市の商店街が合同でイベントを開くとする。でもどっちの名前を前に出すかで揉めたくない——そんなときに便利なのが「○○フェス実行委員会」みたいな中立の名前。
- 複数団体が合同で活動するときの“新しい名前”を作るイメージ
- SNSアカウントやロゴも統一できてスムーズ
- 誰が代表なのか、責任者は誰かは書面でちゃんと決めておくことが前提
学校の文化祭や、アニメイベント、地域フェスなどでよく使われるやり方だ。
■ 実際にあった例
◯成功例:学生とカフェの共同開催
- カフェの店主が場所・ドリンク・費用を提供、学生が演者・集客・広報を担当
- インスタでバズって大盛況 → 毎年恒例のイベントに進化!
◯失敗例:仲良しバンドのノリ企画
- 金も名義も全部曖昧 → 赤字が出てモメた結果、バンド解散
教訓:仲良しこそ、先に紙を交わせ。
■ 締めの一言:一緒に夢を見るなら、一緒に腹をくくれ
共同開催は、ただの“助け合い”じゃない。
お互いに手を取り合って、同じゴールを見て走るパートナーになるってことだ。
信用だけで走り出すのは危険。 でも、信用+契約があれば、仲間は最強の武器になる。
夢を語ったあとに契約を出す勇気——それが“本気”の証拠だ。
【第四章:バルサが来るまでのウラ話全部乗せ!〜誰が何をやったのか完全図解〜】
2025年7月27日、ノエビアスタジアム神戸で開催された「ヴィッセル神戸 vs FCバルセロナ」の親善試合。華やかな表舞台の裏には、いろんな大人たちの汗と涙とドロドロが詰まってた。
この章では「誰が企画したの?」「誰が責任者?」「なんで一回中止になったの?」「楽天が払ったって何を?」……そういった疑問を“文化祭風の例え”で説明する。

■ 事件の全体像をざっくりまとめるとこうだ!
- 企画者兼プロモーター:D‑Drive社(ツアー全体の主導者 韓国企業)
- 共催を名乗ったが支払いを放棄:Yasuda Group(日本企業)
- 最後に救世主として立て替えたのが:楽天(三木谷社長)
この3者の関係がゴチャゴチャしてたから、順番に整理していくぞ。
■ Yasuda Groupの本当の役割:実は“全部払う人”だった!?
Yasuda Groupは、今回のイベントでバルセロナとヴィッセル神戸、両方の試合関連費用をまるごと負担するスポンサー契約を結んでいたと報じられている。
つまり、
- バルセロナの出演料(約300万ユーロ)
- スタジアムの使用料
- イベント設営・運営・警備・映像配信 など
これらの費用をYasuda Groupが全額出すことで、イベント全体を成立させる前提だった。
しかし…
- お金を実際には払わず
- 偽の支払証明書を提出し
- 口頭では「払ってない」と認める録音まで残される
という前代未聞のやらかし。
ここから、D‑Drive社がバルセロナに報告 → 試合中止 → 楽天が代わりに立て替え → 試合復活 という一連のドタバタ劇につながったんだ。
■ 登場人物の文化祭たとえ
君:楽天(ヴィッセル神戸のオーナー)
- 「自分の学校(神戸)で文化祭(試合)を開きたい」と思ってる人。
友達A:D‑Drive(企画・プロモーション担当)
- 君に代わって、「演劇の企画・演者との交渉・SNSでの宣伝」まで全部やってくれるスゴ腕の友達。
- Aは「企画者兼プロモーター」だ。
友達B:Yasuda Group(スポンサー予定だった企業)
- 「演劇の衣装代や大道具費用を出すよ!」と約束してくれてたお金持ちの友達。
- ただし、Bは最初から“宣伝で自分の名前が出る”ことや“協賛のメリット”を期待してた。
- 実際に払っていれば、チラシやSNSなどで「特別協賛:Yasuda Group」などと記載され、企業ブランディング・好感度アップ・メディア露出の見返りがあった。
- つまり、「お金を出してイベントを支える代わりに、自社のPRができる」という見返りがあったわけ。
◯ 協賛のメリットってなに?
- イベントパンフレット、公式SNS、現地看板などで企業名やロゴを掲載してもらえる
- 記者会見やテレビ放送時に名前が出ることで認知度アップ
- 「このイベントを支えている企業」という印象で信頼感・好感度が上がる
- SNSなどでバズれば、広告費よりコスパの高い宣伝効果が得られる
企業にとっては、お金を払って“良いイメージ+注目の場に登場”するチャンスなんだな。
先生:楽天(本当の親)
- 君の活動を見守っていた親(楽天)が、「これはさすがに放っておけない」と言って、衣装代やら全部を自腹で出してくれた救世主。
■ Yasuda Groupって、何者?
- 表向きは日本側のスポンサー企業として、「バルセロナを呼ぶ試合に必要な費用を負担します」と約束していた。
- イベントを実現するための資金提供者=出資者の立場だった。
- 実際に支払っていれば、試合の看板や配布物に企業名を出してもらえる「スポンサー特典」があった。
- しかし、
- 金を払わない
- 支払い済みと偽る書類を出す
- 口頭でも未払いを認める録音が残る
という三重のアウトで契約違反として大炎上。
ここで改めて重要になるのが、「このイベントで誰が何を決めていて、誰がどんなリターンを受け取る予定だったのか?」という点。つまり、**「演劇の意思決定」と「利益配分」**ってどうなってたの?という話だ。
■ 「演劇の意思決定」「利益配分」とは何か?
これはちょっと混乱しやすいから、しっかり説明する。
◯「演劇の意思決定」とは?
- どんな内容にする?
- いつやる?
- 誰を呼ぶ?
- 予算はどれくらい?
→こういった大事な決定を一緒にやる人たち=企画者・共同開催者
◯「利益配分」とは?
- チケットの売り上げ
- グッズの販売利益
- 協賛金など
→これらの最終的な儲けを分け合うのが共同開催者たち
◯B(Yasuda Group)はどうなの?
- お金を出す予定だったけど、企画には一切関わってなかった
- 「こういう演劇にしよう!」と意見を出したり、構成に参加したわけじゃない
- お金だけを出す代わりに、宣伝の見返りを受ける“スポンサー”の立場
- だから、利益配分や意思決定には加わらない
つまり、「名前を売るために金を出す予定だった人」だが、結局払わなかった人ってこと。
■ 実際の流れをもう一度、時系列で
- D‑Drive(友達A)が、バルセロナとの試合を日本でやると企画
- Yasuda Group(友達B)が「金出すわ」と言う → 実は払ってなかった
- バルセロナ激怒 → 試合中止を発表
- 君の親(楽天)が「代わりに払うわ」と全額負担
- 試合は復活、無事開催へ
■ で、楽天には利益があったのか?D‑Drive社が得たのか?
- 楽天は、直接的な利益(チケット売上の分配など)は得ていない可能性が高い。
- なぜなら、楽天はあくまで「イベント成立のために立て替えた親」であって、共同開催者やプロモーターではないから。
- ただし、間接的なリターンは大きい:
- 自社クラブ・ヴィッセル神戸の注目度が爆上がり
- 「楽天がバルサ呼んだ!」というイメージアップ
- メディア露出による企業ブランディング強化
一方、D‑Drive社はイベントの設計・交渉・主導を担った張本人。
- アジアツアー全体を動かしていたため、
- チケットの売上
- スポンサー収入
- 海外メディア対応 などの利益はD‑Drive社に集約された可能性が高い。
- 結果的に楽天が立て替えたことで、D‑Driveは金銭的に救われた構図だ。
■ 結論:ちゃんとした契約と信頼関係がないと、イベントは地獄を見る
- 主催者・企画者・プロモーターはアイデアと責任を共有する仲間
- スポンサーや出資者は金を出して“名前を売る”という見返りを受ける
- その約束が破られたら、全部パーになる
- 最終的に助けたのが**楽天(真の親的存在)**という感動(と損失)のドラマだった

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