【実録】ワンマン経営から近代化へ。私が勤める建設・林業会社の10年間の変遷と驚きの舞台裏

社会・経済の仕組み

このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。

・今の会社が古い体質で将来が不安
・転職すべきか迷っている
・働きやすい会社の見極め方が分からない

この記事では、実際に古い会社が変わっていく過程を体験した私の視点から、そのリアルをお伝えします。

私は今の会社に勤めて10年以上になります 。かつての姿からは想像もつかないほど、ここ数年で劇的な変化を遂げました 。前回までの経緯は以下の記事で詳しく書いています。https://www.hiro10210423.com/eigyo-500yen-taiken/ https://www.hiro10210423.com/eigyo-500yen-taiken-part2/をご覧ください。

一人の社員の目から見た「古い体質の会社が時代に合わせて変わっていくリアルな過程」を、ありのままにお伝えします

かつての常識は「社長の一声がすべて」の完全トップダウン

今から6年前、2020年に前社長が亡くなるまで、この会社はいわゆる“社長の一声がすべて”という環境でした 。良くも悪くも、完全なトップダウン経営だったのです

当時の職場環境を振り返ると、今では考えられないような状態が当たり前でした。

  • 労働環境の不透明さ: 2017年ごろまでは残業代が支給されていませんでした 。
  • ルールの欠如: 年間予定表はなく、会社規則もかなり曖昧な状態でした 。
  • 休日の少なさ: 休みは隔週土曜日と日曜・祝日のみでした 。

私は経理を担当していますが、決算期以外はそれほど忙しくありません。そのため、土曜日に出勤しても実際にはやることがほとんどなく、一日中電話番だけという日も多かったのです。

暇すぎることもまた大変な苦痛であり、時間の経過が非常に長く感じられました。ただ時間が過ぎていくのを待つだけの、無益な時間の使い方をしていたと感じています。

「社会主義的」とも言える、競争のない不思議な心地よさ

当時の職場には、人事評価制度というものが存在しませんでした 。どれだけ頑張って結果を出しても、それが正当に評価され、給与に直結する仕組みがなかったのです

職場には正直「ちょっと変わった人」もいましたが、深く関わらないようにしていたため、仕事上のストレス自体はそれほど多くありませんでした

振り返れば、それはある意味で「のびのびした会社」だったとも言えます

  • みんなが平等である
  • 強い競争がない
  • どこか社会主義的な空気が流れている

しかし、競争がないということは「成長の機会も少ない」ことを意味します 。向上心がある人や実力で評価されたい人にとっては、非常に物足りない環境だったに違いありません

本業が赤字でも「20年間黒字」を維持できる秘密

当社について語る上で外せないのが、その不思議な経営構造です。当社は私が知る限り、この20年ほど業績がほとんど変わっていません 。極端に良くなることもなければ、致命的に悪くなることもない状態が続いています

驚くべきことに、中心事業である建設業と林業は、赤字になる年も少なくありません 。それにもかかわらず、会社全体としては20年間ずっと黒字を維持しているのです

なぜそんなことが可能なのか。その理由は、粉飾決算などではなく、非常にシンプルかつ強力なものでした

  • 強力な収益の柱: 当社は複数の土地や建物を所有しており、そこからの「賃貸収入」があります 。
  • 驚異の利益率: この賃貸事業の利益率は80%以上と極めて高く、まさに会社を支える屋台骨となっています 。

この賃貸収入は、解約がない限り自動で継続的に安定した収益をもたらす、いわゆる**「ストック型ビジネス」**と言えます。この安定した収入があるおかげで、本業が振るわなくても最終的には黒字に着地できるのです。

ただし、これは「いざという時に頼れる」反面、本業の成長を後回しにしてしまうという「依存体質」の弱点にもなり得ると感じています。安定と引き換えに、成長のチャンスを逃している側面も否定できません。

2020年、新体制とともに始まった劇的な「近代化」

この“変わらない会社”が、2020年の前社長の逝去を境に大きく変わり始めました 。新社長のもと、ワンマン経営から「組織としての形」を整える改革が始まったのです

私が特に驚いた変化は以下の通りです。

  1. 業務のデジタル化: 紙で行っていた有給申請や稟議書が、すべてパソコン上で完結するようになり、効率が劇的に改善しました 。
  2. ルールの整備: 法律の専門家とともに会社規則を全面的に見直し、年間予定表も作成されるようになりました 。
  3. 完全週休二日制の導入: 私にとって最大の衝撃だったのが、土曜日が毎週休みになったことです 。

これにより年間休日が20日以上増えましたが、驚いたことに給料は下がるどころか上がりました 。もともと高い給与ではなかったため、この変化は生活面で非常に助かりました

休日が増えて実感した「生活の質」の変化

完全週休二日制になって2年ほど経ちますが、肉体的・精神的な負担は以前と全く違います

以前の会社も土曜休みがなかったため、「自分の時間が増える」という感覚は想像以上でした

  • 土曜日: 登山などの趣味に没頭する
  • 日曜日: 読書をしながらゆっくり過ごす

このようなメリハリのある生活が当たり前になり、生活の質が格段に向上したことを実感しています

人材不足という課題に向き合う、新たな挑戦

こうした改革の背景には、深刻な「人材不足」と「社員の高齢化」という切実な問題があります 。どんなに大きな工事を受注したくても、現場を回す人材がいなければ会社は成り立たないからです

中小企業が魅力を高めるため、当社では今、これまでにない取り組みが始まっています。

  • 広報部門の設立: 動画編集の専門人材を採用し、YouTubeなどで「どんな仕事をしているのか」を積極的に発信しています 。
  • 人事評価制度の構築: 専門家を招き、役職ごとの目標設定など、成果を出した人が正当に評価される仕組みを整えています 。

これらの改革によって、果たして十分な人材を確保できるのか。その結果が出るのは、これからです

まとめ:会社選びで大切にすべきこと

今回の経験を通じて私が強く感じたのは、「会社選びは給料の額面だけでなく、働き方や制度も極めて重要だ」ということです

特に以下の3点は、長く働き続ける上で大きな差になります。

  • 休日制度(完全週休二日かどうか)
  • 評価制度の有無(頑張りが反映されるか)
  • 経営者の考え方(時代に合わせる意思があるか)

これらは実際に働いてみるまで見えにくい部分ですが、就職や転職を考えている方は、ぜひこうした「制度の裏側」にも注目してみてください

もし今の会社に不満がある場合、すぐに転職を考えるのも一つの選択ですが、
「会社が変わる可能性があるかどうか」を見極めることも重要です。

・経営者が変わったタイミング
・制度改善の動きがあるか
・社員の声が反映されているか

こうしたポイントを見ることで、その会社に残るべきかどうかの判断材料になります。

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